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元看護師から聞いた体験談!病院にまつわる短めの怖い話を2本ご紹介。

こんばんは。

私は少し仲良くなると「何か怖い話ないですか?」と聞くことにしているのですが、大抵は鼻で笑われながら「そんなことないよ」と一蹴されて終わってしまいます。

オカうさ
オカうさ

なんなら「はじめまして」がままならない状態から聞いてやることもあるよね


仮に好意的な反応を得られたとしても話の内容から現象の確信が得られなかったり、ハードルの低い私ですらそれは流石に勘違いなのでは・・・なんてツッコみたくなるような話が大半だったりします。

怪談が好きで似た経験をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

しかし、根気よくそういった活動を続けていると稀に「それもうほん怖に投稿した?」と思えるような面白い話が混ざっていることがあります。

今日はバーで知り合ったKさんから聞いた、そんな話です。

黒い四人組

Kさんは現在50代で専業主婦をしているが、つい数年前までは都内の大学病院に婦長として勤めていたそうです。

そこは私ですら名前を知っているような大きな病院だったので、当然たくさんの病室があり、色々な人が運ばれてくるそう。

しかしそんな沢山の患者さんたちを診る中で、Kさん含め数人の看護師には「もうダメな人」が分かることが何回もあったのだそうです。

というのも、患者さんのベッドはプライバシーを守る為に就寝時などカーテンによって仕切ることが出来ます。

夜中の見回りの際にふと目をやると、そのカーテンの上からベッドで寝ている患者さんを覗くように浮かぶ4つの人影を見ることが度々あったそうです。

その人影は三人でも五人でもなく必ず四人組と決まっていて、まるで塗りつぶしたように黒い影

それなのに何故か、それらの人影が高齢男性・中年女性・少年2人の組み合わせだということが分かるのだとか。

そしてその影に覗かれた患者さんは「もうダメ」だそうで、どんなに元気でも翌日には必ず容態が急変し、帰らぬ人となってしまうのだといいます。

全員ではないものの、Kさん以外にもこれを目撃したことのある看護師は何人もそこの病院にはいたのだと聞きました。

死の階段

また、同じKさんにその病院のこんな話も聞けました。

夜中、ナースステーションに詰めていると、フラッと患者さんが中に入ってくることがあったそうです。

もう遅い時間で患者さんはみんな就寝しているはず。

仮に起きていたとしてもステーションの中を勝手に歩き回られては困ります。

また、痴呆症を患った高齢患者の徘徊の可能性だってあるかもしれません。

なんにせよ放っておくわけにもいかないなので対応しようとすると、それが数日前に既に亡くなった患者さんだったりするそうです。

あれ、あの人亡くなったのに、、

そんなことを考えていると、亡くなったはずのその人はナースステーションの中をズカズカと歩き回ります。

そして中心当たりまで来たかと思うと、まるでそこに見えない階段でもあるかのように、天井付近まで歩いて上っていく仕草を見せ、ある程度の高さになるとフッと消えてしまうのだとか。

その間ほんの数十秒の出来事だそうです。

これもやっぱりそこに居合わせても見えない人がいるらしいのですが、Kさん以外にもこれを見た人は何人もいたのだとか。

そしてそれが見える人の中では、亡くなった患者さんが現れ、消えることまでをひっくるめて“死の階段”と呼んでいたそうです。

しかし不思議なのはこの階段、そこの病院で亡くなった患者さん全員が上っていくわけではないのだということです。

どういう基準で選ばれた人がどういった理由でそこを上っていくのかは分からないが、限られた少数の人しかそこを上ることはしないのだといいます。

他の死者たちは一体どこへ行ってしまうのでしょうか…?

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思うこと

さて、この“黒い四人組”ですが、似たような話はよく聞きます。

「亡くなる直前の婆さんが、部屋の隅に誰にも見えない子供を見た」なんて話ですね。

新耳袋でも似たような話があった気がします。

絶対に読んでほしい怪談書籍、名著「新耳袋」をご紹介

こう見るとやはり亡くなる前に見え始める何かは心霊なんて生易しいものではなく、死神か何かではないか?と思わず考えてしまいますよね。

しかしながらこの手の話を聞くたびに私が気になるのは、寿命が尽きる人の元にやってくるそういった存在が仮に死神だとして、

果たして「死を知らせることが目的」でやって来るのか、それとも「死なせることが目的」でやって来るのかということです。

後者だったらと思うと私はめちゃめちゃ怖く感じます。

どれだけその先の運命があるとしても、そいつらに狙われたらお終いなのですからね。

一体どういう人間が彼らに狙われるのか、それを防ぐ手立てはないのか、そんな疑問が尽きません。


また、“死の階段”の話でミソなのは、亡くなった患者さん全員がその階段を上っていくわけではないということでしょうか。

「階段を上る」という表現からは「成仏する」、「天界へ昇る」というようなプラスのイメージが湧くものですが、何故そこを上る人が限定されているのでしょうか

そこを上らなかった人は違う手段で天界へと昇るのか、それとも天界へは昇らずに現世に留まることを選んだのか…。

はたまた向かう先は天界ではないのか…。

生者である我々には様々な疑問が残りますが、恐らく正解を知ることが出来るのはまだまだ先のことなのでしょう。(心よりそう願っています)

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まとめ

いかがでしたでしょうか、Kさんの話。

話の舞台が結構有名な大病院だったので少しボカしたところもあるのですが、内容は聞いた通りのものを書きました。

こんな事が実際にあるのか、ましてやこの東京にあるのか!と思うと私はすごくドキドキとしてしまいます。

Kさんは元々霊感の強い方だそうで、病院ネタ以外にもお話しを聞かせて頂いたので、またいつか披露させて頂きたいと思います。

オカうさ
オカうさ

てか自分の霊感が強いの分かってて病院を職場にするって、めっちゃ「根性」だよなあ

それではまた。

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