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【獄の墓】ぶどうが祟る?知れば呪われるかもしれない最凶忌み地

こんばんは。

今日は正直嫌だなー、書きたくないなーと思っていた「獄の墓(ごくのはか)」についてご紹介していきます。

なぜこの題材を扱いたくなかったのかというと、障りがあるかもしれないからです。
障り、つまりその話を読んだことによって起こる祟りですね。

元はと言えばこの話は西浦和也さんという方の怪談なのですが、ご本人も「触れちゃいけない話しましょうか」みたいな口上で始められています。そしてその理由として「障りがあるから」としています。
私はこの話を知った時はじめて「あ、オカルトって全然安全に出来る趣味じゃないんだ」と感じてしまいました。

なお、今回の記事を読んだことによって発生したいかなる損害の責任を当ブログ・ハイパーナチュラルは一切負いませんのであらかじめご了承ください

オカうさ
オカうさ

自分の身を守ることで精一杯です

それでは始めていきましょう。

獄の墓とは

「獄の墓」は西浦和也さん(以降「にしうらわさん」とします)という怪談師が語る怪談のタイトルであり、その怪談の舞台となる場所の名前であり、自身の書籍のタイトルにもなっています。

怪談師の方はみなさん、この人ならこれ!というような看板的な怖い話をそれぞれお持ちですが、にしうらわさんの看板の一つは間違いなくこの「獄の墓」でしょう。にしうらわさんは業界歴が長いだけあってそんな話が複数あるのですが、個人的には一番これが怖い話だと思っています。

獄の墓のあらすじと障り

事の始まりは2003年。

にしうらわさんの高校時代の先輩であり、一緒に怪談ライブに出演する仲だった月夜野(つきよの)さんという方が古地図で偶然発見したのが「獄の墓」だったそうです。

そのすぐ近くにある小学校は月夜野さんの母校であり、怪現象が多発することで有名でした。実際に月夜野さんもにしうらわさんも、そこでその手のものを沢山目撃してきたそうです。
その辺一帯は歴史を辿ればそもそもかつて処刑場であったり、見せしめに処刑した遺体を並べていたという記録すらある、いわゆる「忌み地」だったのだとか。

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それらの事から獄の墓には何かあると好奇心が湧いたのでしょう。月夜野さんは早速、獄の墓について調べ始めたのだそうです。

障り1・ぶどう

獄の墓について調べだして少し経った時のこと。

にしうらわさんと出演する怪談ライブでも月夜野さんは、正確な場所などは分からないながらも獄の墓の話を披露していたそうです。また、それを聞く観客たちも何も詳細が分からないにも関わらず大いに盛り上がり、月夜野さん自身も次第に獄の墓の調査により一層と引き込まれていきます。

ところがそんなある日、月夜野さんの子どもたちが急に「ぶどう」の話をするようになったそうです。
それは家族団欒でレストランで食事をしている時のこと。窓の外を見ている子どもが急に「ぶどうが見える」と言いはじめました。
スーパーじゃあるまいし、もちろん外にぶどうなんてあるわけがありません。その時は「ぶどう、ぶどう」と声を上げる子どもたちを月夜野さんも特に気にしなかったそうです。

ところが、また別の日には子どもがスケッチブックいっぱいに黒い丸をいくつも描いているのを見かけたそうです。妻がそれを何か尋ねると、子どもはそれも「ぶどう」だと言いました。
月夜野さんも、その妻も、子どもたちが言う「ぶどう」が一体なんなのか、何故急にそんなことを言い始めたのかさっぱり分からなかったそうです。

そんなある時、子どもたちに偶然「獄の墓」に関する資料を見られてしまったことがありました。それは明治期に外国人向けに作られた、日本の街並みを撮影した絵葉書だったそうです。
子どもはそんな中の一枚を指し示して、「これが窓の外や車の上にいるぶどうだよ」と月夜野さんに教えてくれました。

示された1枚を見てみると、そこには「晒場」の文字とふんどし姿の中年男性の姿。そして、その左には斬首された首がまるで一房のぶどうのように逆三角形に六つ並べられていたそうです。

障り2・月夜野さん

そんなことがあったので、月夜野さんはしばらく獄の墓に関する研究を控えていたそうです。百譲って自分だけならまだしも、家族にまで影響を及ぼしてしまったからです。
次回行われる怪談ライブでも「獄の墓」の話は急遽中断して、違う話を披露することにしていたそうです。

ところが、怪談ライブの2日前、にしうらわさんの元に電話がかかってきたそうです。
発信元を見ると月夜野さんからで、「獄の墓の場所が分かった」と話し始めました。やっぱり好奇心には勝てなかったのか、月夜野さんはあれからも獄の墓の場所について調べ続け、遂にその場所を発見してしまったのです。
これには流石のにしうらわさんも興奮したらしく、電話口でその詳細を尋ねたそうですが、月夜野さんは2日後のライブでその場所を明かすから楽しみに待っていろと言い残し、電話を切ってしまいました。

するとその翌日、月夜野さんはいきなり倒れて緊急入院してしまい、そのまま帰らぬ人となってしまったそうです。

怪談ライブでは月夜野さんが披露する「獄の墓」を目当てにしたお客さんの前でにしうらわさんがそのことを報告、全員で黙祷を捧げたそうです。通夜には同じ怪談師の「いたこ28号」さんも訪れたそうです。

障り3・調べた人

月夜野さんが亡くなった後、「獄の墓」の場所を調べた人が2人いたそうです。

1人はにしうらわさんの知人の方。この方は「獄の墓」の話を聞きつけて、何度もにしうらわさんにその場所を聞き出そうとしたそうです。
にしうらわさんもその方に障りがあってはいけないとその都度断っていたそうですが、あまりのしつこさに負けてしまい、遂にその場所を教えてしまったのだそうです。

ところが、その方は西浦さんに内緒で、別の友人と現地に行ってしまったのです。するとどうなったか。
付き添いで行った方は現地から帰宅したその当日に何の前触れもなく公園で首を吊り死亡。そして西浦さんの知人の方もその三ヶ月後にステージ3の胃癌になり大事になってしまいました。
健康診断からそれほど経っていなかったにも関わらず悪性の癌がこんな短期間で育つのはありえない、と医者にも言われたそうです。

そして「獄の墓」を調べてしまったもう1人の方はどうやらTwitterで西浦さんにメッセージを送ってきた方なのだそうですが…
その方が「獄の墓」を調べていると聞いた西浦さんは、安全は保証出来ないから調べるのはもうやめたほうがいいと伝えました。すると、彼は病院の診断書を添付したメッセージとともに、「獄の墓」を調べ始めてから急に体調が悪くなり心筋梗塞で死にかけてしまったことを明かしたそうです。

にしうらわさんの警告が無くとも、既にその危険性を身をもって知っていたのですね。

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考察

さて、これだけ色々な人が死んだり死にかけたりしている「獄の墓」ですが、これだけの題材なのですからここから少し色々なことを考えたり研究したりしていきたいと思います。

ただ、私、死にたくはありません。

オカうさ
オカうさ

我が身はとても可愛いです

皆様が考えるためのお手伝いはしますし、自分が考えたこともお話します。
ただ、獄の墓はずばりここだ!というような断定的なことは言いませんので、予めご了承ください。(というかそもそも言ったところで100%そうだという確証が無いですしね)

獄の墓の場所

とは言え、やっぱり気になるのが獄の墓があるその場所です。
一体どこにあるのでしょうか?

ネットで恐る恐る検索をかけてみるとやはり同じ疑問を持つ方がいるらしく、知恵袋に「板橋駅」だという回答をしている方がいらっしゃいました。
そこで「板橋駅」の街並みをこれまたネットで検索してみると、なるほど確かにぽっかりとそこだけ広場になっていてそれらしく見えます。出てくる画像もまた都合良く暗雲が立ち込めていたりして、それっぽく見えるんですね、、。

ですが、西浦さんは「西浦和也選集 獄ノ墓」の中で「ネットでは、いつしか掲示板やサイトが作られ、東京・板橋駅やさいたま新都心駅あたりが怪しいと書かれている。」と前置きをした上でそれを明確に否定しています。獄の墓の場所は、板橋駅やさいたま新都心駅あたりではないのだそうです。

結局、最終的にその場所が何処なのかは明かされてないのですが、トークライブや本などあらゆる所でこの話をされているので、図らずもパズルを解くためのピースが少しずつ揃ってきたような感じもします。

それは以下のものとなります。

獄の墓の場所のヒント
  • 江戸時代よりちょっと前に作られた古地図に載っている
  • 旧中山道沿いにある小学校と川の近くにある
  • その小学校は刑場の跡地であり、校内にその石碑もある
  • 近くの川は現在、暗渠(あんきょ)になっている
  • 大きなJRの駅前なのに関わらず、何故かビル一つ建っておらず更地になっている

暗渠というのはなんらかの手が加えられて水面が見えなくなってしまった川や水路のことを言うそうです。水の流れる場所を埋め立てたりすると良くないといいますからね、獄の墓にはもってこいの環境だなと思いました。

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障りの原因

私はオカルトが好きですし、そういった超自然的な現象にはもちろん肯定的な方ですが、これらが全て障りの影響なのかと言われれば少し疑問が残ります。
ただ、獄の墓に行ってみた知人の方、Twitterの方の件なども含めると、この件に関わると体調に好ましくない影響が出る確率は何故か高いと言えるようです。

ここでは、仮にそんなに障りが本当に存在するものだとして、その発動条件は一体何なのかを考えていきたいと思います。

にしうらわさんの話を聞いた限りでは、獄の墓に関わった数々の人に障りが出たのは、まるでその場所を知ってしまったからかのように思えます。
ただ、私はこれに対して障りの存在以上に懐疑的です。
というのも、私が思うに獄の墓の場所を知っている人なんて当時から現在までごまんといたはずではないかと思うからです。

まず、そもそもの月夜野さんが古地図を眺めていて発見したとされているくらいなので、その古地図を書いた人がいるはずです。「現在と違って測量法などが適当で、正確な場所が分からない」とのことでしたが、書いた張本人が訳も分からず適当に書いた地図なわけではありません。つまり、当然その人は獄の墓の場所を知っていたわけですよね。もっと言うなら、当時その近辺に住んでた人がそんな忌まわしい場所の存在を知らないハズがありません。
また、現在その場所はビル一つない更地になっているとのことですが、全くの未舗装の道に原生林がボーボーに生い茂っているわけではないでしょう。そんな分かりやすい場所なら苦労しませんよね。恐らく都市景観に沿った何かしらの開発がされているのではないかと推測します。
だとしたら、存在場所を知ってしまっただけで障りのあるような超危険な場所を開発してしまった開発業者、あるいはそれに携わった人たちはみんな一様に死に絶えてしまったのでしょうか?
私にはどうしてもそうは思えません。何故なら仮にもしそんな場所があるのだとしたら「近隣住民や開発に関わる人がことごとく死に絶えてきた場所がある」という別の話として伝わってきそうなものですから

となると、障りが発動する条件は場所を知る事以外にあるのではないかと思います。事実、「ぶどう」は月夜野さんが獄の墓の場所を突き止める以前から付き纏っていたわけですし。
具体的にそれが何なのか分かりませんが、もしかしたら、障りの被害にあった方たちは皆場所以外の秘密を何か知ってしまったり、あるいは調査の過程で何かしらのまずい資料などを所有してしまったのではないでしょうか
もしくは、どうしてもその場所を知りたいという獄の墓に対する執着心こそが、獄の墓の障りを呼んでしまうのかもしれません
首を突っ込み過ぎると本物の首がやってくるなんて笑えない話です・・・。

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まとめ

いかがでしたでしょうか。

もしこの記事を書いたせいで何かしらの障りのような現象があったらソッとこの記事を消したり、その影響についての記事を書くことがあるかもしれません。
まあ5Gが飛び交うこのご時世にまさかそんな現象があるわけないと思いますが、一体なんであんなところにに美味しそうなブドウが浮かんで見えるのでしょう…?

オカうさ
オカうさ

知らんぷり

どれだけ科学が発達したとしても、世の中触れてはいけない禁忌がもしかしたらあるのかもしれませんね。

それではまた。