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誰もが憧れる楽園にまつわる怖い話。怪談書籍「沖縄の怖い話」

こんばんは。

今日はおすすめホラーとして、書籍をご紹介したいと思います。その本のタイトルはずばり、「沖縄の怖い話」です。

なんともストレートでありながら、それでいて好奇心をそそるタイトルです。

私が沖縄好きだということもありずっと気になっていた本なのですが、この度Amazon kindle版(電子書籍版)がポイントで実質半額となっていたので購入することが出来ました。

オカうさ
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この買い物上手!

いつまでやっているキャンペーンかは分からないので、是非是非チェックしてみて下さい。

「沖縄の怖い話」とは?

「沖縄の怖い話」は作家・小原猛によって書かれた怪談本です。

この小原猛さんは強度の花粉症が原因で花粉が飛んでこない(らしい)沖縄に移住を決意、そこで出会ったユタとの経験から心を奪われ、この世界に足を踏み入れたそうです。小原さんは「怪奇蒐集者」でも沖縄の怪談を披露してくれていました。

膨大な量の怪談が聞けるおすすめホラー作品、「怪奇蒐集者」

このシリーズは嬉しいことに三部作で出版されている為、じっくりと南国気分?を味わうことが出来ます。

しかし、「花粉症が飛んでこない」は本当なのでしょうか。羨ましいかぎりさー。

おすすめポイントと注意点

沖縄の怪談は本土のものとどこか違う!

沖縄というのは、やっぱり本土とは少し違った土地だと私は感じます。

行ったことがある方は共感してもらえるかもしれないのですが、日本国内でありながらどこか異国情緒があるんですよね。
本島では聞かないような苗字、「うちなータイム」などの独特の文化、意味の想像すらつかない方言の数々。点在するウタキ、沢山のユタ・ノロ、シャーマン文化の存在など、現在でも日常に色濃く残っている信仰と神秘
そんな、どこか異国情緒のある場所です。

その為か、同じ日本国内の話なのに、なーんかいつも聞いている怪談と違うなという印象を受けました。実際、出てくるモノもアメリカ兵だったり、マジムンと呼ばれる妖怪だったり、神様とされるものであったりと、一般の怪談本とは一線を画します。

そして、そんな変化球のような怖い話を聞けるのはとても貴重でした。なんとなく、新しいおもちゃを見つけたような嬉しい気分になれました。

  • ユタ・・・沖縄のシャーマン的な存在
  • ノロ・・・琉球時代に祭司を任された役人
  • 御嶽(ウタキ)・・・村々の祭司を行う場所。最近では神様を拝む「拝所」と混同されているが、この2つは違うものらしい。
  • マジムン・・・悪霊や妖怪のこと
  • うちなータイム・・・沖縄特有の時間感覚で、集会などが予定時刻より遅れて開始すること。ゆるすぎる。

注意点も

レビューでも書かれていたので覚悟はしていたのですが、誤字が多いです
具体的には「どうしたら言いか分からない」などですね。
一例を出しましたが、これ以外にも細かい誤字が多々見受けられます笑(もしかしたらこのブログも探せば誤字だらけなのでは…)

内容の魅力が損なわれるほど大きな減点ポイントではないのですが、どうしても誤字の部分で一回引っかかってしまい、没入感を妨げられたと感じる人もいるかと思います。

レビューでは「電子版だけでも修正できないでしょうか」と書かれていたのですが、残念ながらその夢は叶わなかったようですね。

まとめ

本書を読んで私が思ったのは、沖縄の生活ではユタ・信仰・神秘が凄く身近な存在なのだなということです。
例えば、もし私たちが怪異に悩まされたとしたら、恐らく人脈を辿ってコネを探して、ようやく霊能者に辿り着くでしょう。霊能者が身近にいるよという方は圧倒的にマイノリティだと思います。実際に新耳袋なんかでも「知人のツテを頼ってようやく霊能者を見つけた。」というようなフレーズをよく見ます。

絶対に読んでほしい怪談書籍、名著「新耳袋」をご紹介

しかしながら、本書の怪奇現象に悩まされた人たちは、速攻でユタを連れてくるんですよね笑
それくらいユタが身近な存在、ひいては信仰や神秘と身近な生活なのだなと思いました。

沖縄出身の友達がいればなあ、と心からそう思います。

同じ理由で私はバリ島も好きなのですが、海があって暖かくて、そこに神秘があればそれだけでもう引越し先リスト入りです。

この作品の評価
おすすめ度
(4.5)

それではまた。

オカうさ
オカうさ

本日もご静聴ありがとうございました。