≫ 怪談読み放題はコチラから ≪

吸血鬼、ドラキュラ、ヴァンパイア。その歴史から伝説、倒し方まで。

吸血鬼、ドラキュラ、ヴァンパイア

こんばんは。
またまた記事の更新が1週間ぶりになってしまって申し訳ありませんでした。最近になってようやくアクセス数も伸びてきているというのに、大変ご迷惑をおかけしております。

更新が遅れていることについてですが、決して私が堕落した人間だからとかオカルトに首を突っ込みすぎてお陀仏になりかけているとか、そういうわけではありません。
実は何記事も下書きをしていたのですが、それを見返した時にふと、「これって見てる人はワクワクするのか?」と疑問を感じてしまい、なかなか更新することが出来ませんでした。

オカうさ
オカうさ

一応サボってはいないんだよね

今回の記事も伝承的な側面が強くなってしまうこともあり、ワクワクしてもらえるかは大分不安が残るのですが、少なくとも私自身は面白いと思えたカテゴリだったので、ご紹介させて頂きます。

また、冒頭にアイコンを置いておりますが、ハイパーナチュラルのインスタアカウントもありますので(hyper_natural_)、是非是非!フォローして下さい。(ツイッターも更新がんばります!)

ヴァンパイアとは?

さて、今回ご紹介するのはヴァンパイアです。

いつも心霊モノやジャパニーズホラーばかりの当ブログですが、オカルトブログである以上、当然UFOや悪魔、UMAなんかもその調査の対象となるわけです。
日本国内でのみオカルトは起きているわけじゃありませんからね。
というわけで、今回は初の西洋ホラー、ヴァンパイア伝説についてです。

ヴァンパイアとは狼人間、フランケンシュタインに並んで三大怪物とされる伝説の存在です。
ヴァンパイアを和訳すると吸血鬼になるわけですが、吸血と名はつけど全ての吸血鬼が血を吸うわけではないそうです。広義には食人鬼(グール)も吸血鬼の範疇なのだそうです。(吸血とは一体・・)
ただそうなってくるとややこしくなってしまうので、ここでは皆さんが想像しているであろう、血を啜るヴァンパイアについてお話していきます。

このヴァンパイア、とにかく色々なメディアで大人気です。
当ブログ名をあやかった海外ドラマ「スーパーナチュラル」でも登場しますし、その昔人気だった映画「トワイライト」もヴァンパイアの話でした。
ジョジョの奇妙な冒険のDIO、彼岸島の雅・・・登場する作品を挙げればキリがありません。

よほど人気なのか、Googleでは「ヴァンパイアになる方法」なんて検索サジェスチョンもありました(マジかと)

他にも顔が赤くならずにはいられないような検索が多々ありましたが、それくらい人々の心を惹きつける存在なのでしょう。

なんとなく官能的的な世界観だったり、その妖艶さが魅力なのだと思います。作中でも度々、自らヴァンパイアになろうと命を捧げるキャラクターが出てきたりするもんです。
うちのブログもそれくらいのカリスマ性があれば嬉しいのですが、私だったらとりあえずパイロットとか人気ユーチューバーになりたいですかね。

さて、中世ヨーロッパのイメージがどうしても強いのヴァンパイアですが、血を啜る怪物の存在(つまり吸血鬼)は何世紀にも渡って、世界中のほぼ全ての文化で発見されてきたと言います。古代ローマやギリシャなんかでも存在したとされているそうなので、その歴史は大したものです。
「自分の貴重な資産である血」を吸われるという恐怖が、太古の昔から人々の中にあったのかもしれません。

そしてヴァンパイアというと、「元からそういう種族がいて、噛まれた人間が次々にヴァンパイアになっていく」というイメージがありませんか?私はそうでした。
ですが、実際のヴァンパイア伝説はそれとは異なり、なんの変哲もない普通の人が死んだ後に蘇ってなるモノだそうです。
だからこそ昔の人々はヴァンパイアの疑いのある遺体の首を斬り落としたり、喉や腹に鎌を引っ掛けるような仕掛けをしてから埋葬したのだとか。(万が一起きあがっても鎌が喉を切り裂いてくれる)

また、16世紀に発生した疫病ペストの死者の墓を発掘したら、口にレンガを詰め込まれた老女の骨が出てきたそうです。これはヴァンパイアになった場合も人を襲えないようにといった工夫だそうですよ。
ちなみに埋葬された死体が全て対象なのではなく、生前に罪を犯したり、何かしらの悔いがある人、更には埋葬される前に猫にまたがれた死体がヴァンパイアになると言われているのだそうです。
なんにせよ、棺の中で眠る例のイメージはこうしたことから作られたのでしょう。

また、幸いなことに現代でもヴァンパイア伝説は「オワコン」では無いようで、2004年のルーマニアでは故人がヴァンパイアになることを恐れた親族が遺体を掘り起こし、心臓を切り取るという事件があったそうです。
もちろんこれは現代では遺体損壊の犯罪であり、事件になったそうですが、その犯人は遺体の心臓を焼いて、灰にして親族に飲ませたりもしたんだとか。

今でもこうした伝説が実生活に生きているのは私としては正直嬉しいのですが、社会と隔絶された閉鎖された村的な怖さは感じてしまいました。

ドラキュラとヴァンパイアは違う

一般的に吸血鬼というとルーマニア発祥のイメージが付き纏います。ルーマニアの深い森のどこかに古城があり、そこにバンパイア一族がいたんじゃないかと。

そうしたイメージが出来たのは恐らく「ドラキュラ」のせいでしょう。
近年では吸血鬼=ヴァンパイア=ドラキュラという認識が定着してしまっていますが、ドラキュラはあくまでヴァンパイアを題材にした小説に登場するキャラクターの名前なんだそうです。ヴァンパイア種族であるドラキュラ伯爵なんですね。

そして、その「ドラキュラ」のモデルとなった人物が15世紀のルーマニアにいます。
それが「串刺し公」の異名を持つヴラド・ツェペシュという人物でした。

ヴラド・ツェペシュ -Wikipediaから引用

このヴラド、諸説あるものの、たいそう冷徹な人物だったようで「治安維持」のために貧困者や病人を集めてまとめて燃やしたり、他国からの使者の頭に釘を打ち込むという無慈悲ぶりだったそう。

オカうさ
オカうさ

使者が死者になってまう

そうした残酷さから、小説のキャラクター、ドラキュラのモデルにされてしまったわけなんですね。
残念ながらヴラドはヴァンパイアではなさそうですが、そういう意味ではヴラドが使用していたというブラン城ポエナリ城は、ロマン溢れる本物のドラキュラ城ということになります。

ブラン城。これが本当のドラキュラの城になります。

そして!
更に面白いのはイギリス王室のチャールズ皇太子がこのヴラドの子孫であると名乗っているそうです。
もちろん私め程度の人間にその真偽を確かめる術はないのですが、オフィシャルな人物が思い付きでそんな突飛なことを言うとは考え難いです。
そうなるとイギリス王室が丸々ヴァンパイアなのでは…というB級映画があっても面白い気がします。

スポンサーリンク

倒し方

ヴァンパイアは基本的に不死の存在です。銃やナイフなんかでは倒せません

しかしながら、今から数百年も昔、当時を生きていた人たちにとって、ヴァンパイアは現実の恐れがあり、なんとしても駆除する必要がありました。恐らく数多の犠牲者を出したのでしょう。不死だと思われていたヴァンパイアに、先人たちは倒し方を発見しました。

それは、トネリコやビャクシンなどの木で作られた杭を心臓に打ち込むというものです。普通の木で作った杭であったり、剣なんかじゃダメなんですね。

ビャクシンの木

また、日光に当たると灰になってそのまま倒すことが出来るというのは誤りらしいので気をつけてください。日光に弱いというのは真実らしいのですが、灰になるというのは映画や漫画などによって近年作られた設定のようです。
日光に当てれば勝ちだ!なんて算盤を引いて安心していたら、そのままガブリといかれかねないので、注意しましょう。

また、どれだけ強かろうが不死であろうが、実体が無ければ意味がありませんので、身体を燃やして灰にするというやり方もあったようです。

実際に、1725年にハンガリーに近い村で起きた「プロゴヨヴィツ事件」でもこの倒し方が用いられたそうです。
そもそもこの事件は10週間も前に死亡して埋葬されたベーター・プロゴヨヴィツという人物が睡眠中の村人を次々と襲い出したという事件でした。
襲われた村人たちは皆、死の間際に「夢の中で彼に喉を噛みつかれて吸われたのだ」と語ったそうです。その為、村人たちはプロゴヨヴィツはヴァンパイアになったものとして埋葬された墓を暴くことにしました。
すると、なんということでしょう。10週間も前に埋葬された彼の皮膚は新鮮で、頬には赤みが差し、毛髪と爪はぐんぐんと伸びていたんだそうです。
そして ロには被害者から吸ったと思われる鮮血まで!
これは間違いないということで彼を始末することに。この時もやはりプロゴヨヴィツの体に杭を打ち、最後は焼いて灰にしたそうです。

今から300年も昔の話ですが、倒せることは間違いないようです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回はいつものジャパニーズホラーとは違い、西洋の怪物の話をご紹介させて頂きました。

日本の妖怪が恐らく西洋の怪物にあたると思うのですが、日本の妖怪と違い物体として存在すること、そしてそれに伴い、ちゃんとした倒し方があるのが面白いなと思いました。

しかし思うのは、かの悪名高い魔女狩りも魔術とは無関係な一般人がたくさん犠牲になったと聞きますが、今回のヴァンパイア伝説でも絶対に「泣き」を見ている人がいるはずですよね。集団心理で「あいつがヴァンパイアだ!」と言った物勝ちになったりしていたのでは、と考えると恐ろしいです。

まあなんにせよ、今年のハロウィンはヴァンパイアコスで決まりですね。

それではまた次回!