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いいともで幽霊の声が入った曲と紹介されたB’zのCD「リスキー」の真相

こんばんは。


今でこそそういう番組も珍しいですが、昔は心霊モノのテレビ番組が流れると、必ずと言っていいほど、心霊写真を紹介するコーナーが設けられていました。

オカうさ
オカうさ

良い時代でした


心霊写真は、その真偽の程はさておき“画”としてもインパクトがありますし、視聴者もとっつきやすいのかもしれません。

心霊写真は私たちと異界を結ぶ、最もポピュラーなものとも言えるでしょう。

ですが侮るなかれ。

世の中にはまだまだ他にも異界の存在を感じさせるような物があるのです。

それは霊の声です。

今日は、白昼に堂々と地上波で流れてしまった、圧倒的な存在感を放つ心霊現象・・・についてお話しさせて頂きます。


※なお、今回の騒動の映像については残念ながら大人の事情によりここに載せることは出来ません。が、今でもYoutubeなどではそれを見ることが出来ますので、ぜひとも実際に1度見てみてください。恐ろしい絶叫は6:12~ですが没入感が違うため、初めから見ることをおすすめします。

まさかB’zのCDに幽霊の声が

そんな幽霊の声が入ってしまった不運な曲は何かと言うと、国民的人気を誇るロックバンド、B’zのCD「RISKYでした。

事件は1993年に放送されたテレビ番組「笑っていいとも!」の中で起きました。

その日は「タモリ・ウッチャンナンチャンの大発見!」のコーナーということで、この幽霊の声が入ったCDが紹介されていました。

いいともでは定期的にこういった心霊回が催されていたんですよね。

会場には車輪のついたワゴンでラジカセが持ち込まれ、タモさんやウッチャンナンチャンがそれを取り囲みます。

それではということで実際にCDを聴き始めると、触れ込み通り初めっからB’zメンバーのどちらでもない女性の声が記録されているではありませんか。

それも歌の合間にちらほら声が入っているとか、そういう風に聞こえるだとかのレベルではなく、もはや原曲とは全くの別モノです。

投稿者いわく、「はじめは確かにB’zだったと思います。でも今はなんと聞くたびに少しずつ内容が変わったり、ボリュームが勝手に動いたり電源が消れなくなったり…必ずおかしなことが起こるのです。」とのことだそうです。


更には、いいともの音響さんが調べたところ、聞くたびに少しずつ音のタイミングがズレているとのこと。

その不気味な雰囲気に会場にはヒヤッとした空気が流れるも、そこは百戦錬磨の司会・タモさんと人気芸人のウッチャンナンチャン。

怯えつつも笑いを取って、必死に会場の空気をいいとも!らしい明るい空気にもっていきます。

ですがこのCDの本当の恐怖はこの後にやって来るのでした

会場に響く女の怒号


会場を和ませようと、おどけて振る舞う南原さん。

それに対しまるで、うるせえ黙って聞け!とでも言うかのように、謎の女の怒号がCDから流れ出し、会場中に響き渡ってしまうのです。(6: 12あたり)

その声の恐ろしいこと!!!

これがホラーでなければ一体何がホラーなのでしょう。

観覧席では悲鳴が飛び交い、さっきまでおどけていた南原さんはあまりの衝撃に絶句してしまいます。

流石のタモさんもこれにはドン引きしている様子でした。

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考察解説

では一体なぜ、こんなことが起きてしまったのでしょう。

これは本当に幽霊の声なのでしょうか。

ガチもんの心霊現象以外であり得る可能性としては、番組のやらせ、視聴者のフェイクのどちらかということになりますが・・。


まず当然のことながらコーラスや、たまたまそういう音が入り込んでしまったというわけではないことはお分かり頂けると思います。

というか全くの別モノであってB’zの原型すらないですからね。

しかし曲の合間に声が入り込むのならまだしも、B’zの原型すらないとは一体どういうことでしょう。

まるでRISKY」CD盤の中に全く別の曲のデータが入っているみたいです

収録された「女の声」は別の歌だった!

すると、どうやらこの音声、灰野 敬二さんというアーティストの「滲有無」(にじうむ)という曲と同じではないか?という情報を得ることが出来ました。

何を言ってるんだと。

霊の声にアーティストもくそもあるわけないだろうと。

ということで早速その「滲有無」なる曲を聞いてみると、なんと驚くことに例のCDに収録されていたものとそのものズバリ一緒でした。

あのおどろおどろしいBGMや、消え入るような怖い声なども完璧に同一で、正真正銘「滲有無」そのものでした

私はオカルト肯定派ではありますが、再現性が認められた時点で怪奇現象は怪奇現象でなくなってしまいます。

つまり、今回の一件はB’zの「RISKY」のCD盤の中に、たまたま別の曲が収録されてしまったというワケなんですね。

灰野 敬二(はいの けいじ、1952年5月3日 – )
出典:Wikipedia

このCDに唯一怪奇な点があるとしたらそれは不気味な女の声ではなく、CDに全く別の音源が重なってしまった事でしょう。

そうなると怪しい証言

ですがちょっと待ってください。

このCDの怖さはこの女の声だけならず、投稿者の「はじめは確かにB’zのCDだったと思います」の証言だったはずではないでしょうか。

初めはB’zだったのに聞いているうちに灰野さんになってしまった、それだけでも十分恐ろしいことです。

これこそ霊の存在を証明するものなんじゃないでしょうか。

と、私も思ったのですが、よくよく思い返せばこの投稿者は「B’zのCDだった」なんて一言も言ってないんですよね。

「B’zのCDだったと思います

なんだかこのフレーズ、凄く怪しくないでしょうか。

B’zのCDを聞いてこんな訳の分からない声が収録されていたとしたら、その時点で確実に不審に思うはずです。

そうだとしたら「思います」なんて曖昧な表現はまず出てきませんよね。

もちろん私には事の真相は分かりません。

ですが思えば、この投稿者の名前も「てっ!うそづらー」というのも何か意図を感じる気がします。

果たしてこんなヤバいCDがたまたま手元に回ってきて、誰かに聞かせたい!と思った時にわざわざそんな名前を付けるでしょうか…?

「うそづらー」が「嘘づらー」に見えて仕方がありません

となると他の「ボリュームが変わる」や「電源が勝手に切れる」などの証言も相当な眉唾ではないでしょうか。

いいとも関係者の証言にだけ疑問が残るが・・


しかしながら、音響さんの言う「聞く度に声のタイミングが変わったりする」ことの真相についてはやはり解せませんでした。

上のケースにならって言えば投稿者・番組スタッフどちらからのやらせかとも思ったのですが、気になるのはタモさん、内村さん自身も「ストップウォッチで測っててもタイミング違う」「(曲を)かける度に違う」の証言を残していることです。

どうやらはじめてこのCDが紹介された収録後に番組スタッフや出演者のみんなで検証してみたようです。

番組スタッフのやらせだとすればわざわざ収録が終わってもその問題を引きずるでしょうか?

また、投稿者が制作したフェイク物だとしても、聞く度にタイミングを変えたりするなどの編集が可能なのかどうか疑問です。

まあタモさんら出演者も「番組スタッフ」の範疇なのかもしれませんがね。

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まとめ

さて、今回ご紹介した呪われたCDの話はいかがでしたでしょうか。

今回の騒動の真相をまとめるとこういうことになります。

今回の騒動のまとめと真相
  • B’zのCD「RISKY」の中に女の声が収録されており、その恐ろし気な声から幽霊の声ではと話題になった。
  • だが実際にはそれはアーティスト・灰野 敬二の「滲有無」という曲だった。
  • 不審な証言と投稿時のペンネームから、恐らく投稿者が仕込みで作成した物だと思われる。

まったく何も知らない段階でこれを聞いたとしたら段違いで恐ろしく、凄く異彩を放つ代物だったのではないかと思います。

私もこの動画を初めて見たときは腰くらい抜かしたかもしれません。

オカうさ
オカうさ

というか女の声だと思っていたものが灰野さんの声だったことに驚きです。

ところで、今回の話はアレでしたが、こういった「見たり聞いたりしている内にその内容が変わっていく幽霊の話」はよく聞きます。

はじめは後ろ姿だけだった心霊写真が日を追う毎に段々とこちらを向き始めたってやつですね。

かの有名な怪談バイブル、新耳袋でもそんな話が収録されていました。

絶対に読んでほしい怪談書籍、名著「新耳袋」をご紹介

一説では「霊は育つ」なんて話もあります。

私たちが忘れてしまっている間もその中(写真やCD)の霊は成長していて機会を待っているんだそうですよ。

もしかしたら今回のCDも別の機会に聞いた時には、本当に全く別のモノになっているかもしれませんね。

また、芸能人が関連した心霊現象については他にもいくつか記事を書いてます。

芸能人たちが体験した怖い話まとめ4選!芸人から俳優まで

芸能人たちが体験した怖い話まとめパート2!芸人からプロレスラーまで

それではまた。

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