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人がある日忽然と消えてしまう「神隠し」とは。実際の事件や正体の考察

こんばんは。 

今日は誰でも一度は聞いたことがあるであろう現象、「神隠し」について書いていこうと思います。

突然ですが日本の年間失踪者数をご存知でしょうか?文章であまり細かい数字を出すと人は興味を失ってしまうので大まかにお伝えしますが(私がそうです)、年間約8.7万人だと言われています。

オカうさ
オカうさ

か、かなりの数ですね

ご安心ください。全員が全員、姿を消したままというわけじゃありません。そこから無事発見に至った人数が8.4万人もいらっしゃいます。
ただこれは逆を言えば年間約3000人は行方が掴めないままなっているわけですね。

もちろん人が消える理由は様々です。借金、DV、駆け落ち、家出など自発的に消えるものから、事件性のあるものまで…。これだけ複雑な社会ですから全てをリセットしてやり直したいと考える人間がいくらいてもおかしくありません。

ただ、はたして失踪者全員にそれらの理由が当てはまるのでしょうか?
もしかしたら我々が想像するよりも遥かに厄介な現実がそこにはあるのかもしれません。

神隠しとは?

神隠しとは人間がある瞬間にいきなり消えてしまう現象のことを言います。

忽然と人間が消えてしまうその様子が、まるで神にでも隠されてしまったかのように見えることからその名前がついたのでしょう。怪談本なんかを読んでいると神隠しについてのエピソードはわりかし出てくる印象があります。なんにせよ人の仕業と見るには到底理解の出来ない現象だということから、この名前がついたのでしょう。

神隠しと言われている事件

日夜発展を遂げる現代に生きる我々にとって、まるでこの世の事象は全て説明がつくように感じてしまいます。ですが事実は小説よりも奇なり。まだまだ科学で説明のつかないことが世の中には沢山残っているようです。

例えば1998年に赤城神社で参拝中の主婦が忽然と失踪した事件です。

その日、千葉県に住んでいた主婦が家族7人で群馬県にある赤城神社に参拝に訪れました。ですが外はあいにくの雨。現場には到着したものの、叔父と夫だけが参拝に行って残りの5人は車で待機することにしました。しかし、しばらくするとこの行方不明になった主婦がやはり自分も参拝に行くと言い出したそうです。そこでお賽銭としての101円だけを持って神社へと向かって行きました。そしてこれを最後にこの主婦は忽然と姿を消し、行方不明になってしまいます

その後2008年には捜査が打ち切りとなってしまい、今現在、この事件は未解決のままとなっています
こんな奇妙なことが世の中にあるのでしょうか。神隠し事件だと呼ばれるのも分かる気がします。

また、事件ではないのですが、入れば神隠しにあってしまうと言われ実際に“禁足地”となっている場所が千葉県にあります。それが有名な「八幡の藪知らず」です。禁足地、つまり足を踏み入れんなよということですね。

オカうさ
オカうさ

ずっと訪れたいとは思ってるのですが千葉県はちと遠い…

実際に行くと「思ったよりも小さい」印象らしいのですが、この土地に足を踏み入れると、あら不思議。その人はそこから2度と出て来ないのだと言われています。
その場所に立ち入るだけで人が1人、この世界からいなくなってしまうなんて本当に怖いです。

      「八幡の藪知らず」    -Wikipediaから引用

もちろん先述のように人が消える理由というのは色々あると思います。八幡の藪知らずの逸話の真偽だって定かではありません。ですが、理論を振りかざしてもどうにも説明のつかない事というのは実際にあるように思えて仕方がありません。

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怪談を交えて神隠しの正体を考察

当然のことながらそんな摩訶不思議な現象をネット世界の片隅にあるだけの零細ブログが究明することは出来ません。が、考えることは平等の権利です。

ここではいくつかの怪談を交えて、神隠しのメカニズム?を考察していきたいと思います。

異世界に飛ばされる神隠し

怪談バー・スリラーナイトで活躍する怪談師の村上ロックさんが以前、神隠しについての怖い話を披露されていました。

要約して話しましょう。
戦前、四国の小さな村で子供が行方不明になったそうです。当時は大騒ぎになったそうで、村中の人が総出で探したが見つかりませんでした。
ところが1週間ほど経った時のこと。その父親が縁側でタバコを吸っていると、いきなりその煙がギュッと凝縮されたかと思えば下に落ちたそうです。当然、煙がそんな風になることは普通ありませんから、目の前の光景に父親が戸惑っていると、なんとそこからいなくなった息子がひょっこりと出てきたそうです。
失踪している間の足取りについて尋ねてもその子はまるで要領の得ない回答ばかりだったそうですが、その回答を少しずつ繋ぎ合わせていくと、なんとも不思議な体験をしたのではないかということが分かりました。
ここではその詳細については省かせてもらいますが、要約すると「真っ暗闇の小学校の校舎で大きい子供に出会った」という趣旨の話をしたそうです。

・・・ワケがわかりません。恐らく体験者本人はもとより、父親、ロックさん、オカうさまでみんな頭に疑問符が浮かんでいることだと思います。
なんにせよ、詳細については是非とも実際に動画で聞いてみて下さい。プロから聞くのとでは臨場感が違いますよ。

また、『仙境異聞』という本によれば、江戸時代に突然消えた寅吉という名の少年が数年後にいきなり戻ってきて、「天狗のもとで修行した」と証言したという話が書かれています。

これら2つの話に共通するのは、“どこか異世界に行っていた”ということです。単純に存在が消失してしまったわけではないんです。
我々の世界から消えてしまっているその間も彼らは意識を持って活動し、その記憶まであるわけです。こうなるともう「異世界」という表現がぴったりでしょう。超メジャー映画、「千と千尋の神隠し」もそういう描かれ方の神隠しでした。

そして異世界がある以上、そこに住人がいたり向こうでの生活があってもおかしくないわけであって、この説にはある種のファンタジー要素が含まれます。

我々が住んでいる世界とは違う世界・・
そこに住む人々・・
向こうで体験する様々なこと・・

これは凄くオカルティックで夢のある気がします。
もっとも、どうせ異世界に飛ばされるなら私は天狗とではなく優しい美女とその時間を過ごしたいものですけどね。

空間の裂け目説

これは私が勝手に考えていることなのですが、この地球上に“人を吸い込む空間の裂け目”みたいなものが突如出現したりするのだとしたら、めっちゃ怖くないですか。

オカうさ
オカうさ

まあ聞いてください

宇宙にはブラックホールというものがあります。近づけば吸い込まれるというアレですね。
恐ろしいことに、吸い込まれたものがどうなるのか誰にも分からないそうです。メカニズムや原因なんかはよく分かってないけど、周りのものを吸い込んでこの世から消してしまうということだけは分かっているみたいです。
そういう「周りのものを吸い込む」ものがこの地球上にランダムに出現しては消えてを繰り返してたとしたら・・・
こう考えると「異世界に飛ばされる」よりは多少科学的に聞こえるのが不思議なのですが、めっちゃ怖いです。

これまた怪談師の話になってしまうのですが、スリラーナイトの匠平さんが語る話で、「ラブホテル」というのがあります。廃墟のラブホテルでタムロしていた不良少年の1人が、トイレに行ったっきり行方が分からなくなってしまったお話です。
また、「怪談狩り あの子はだあれ?」の“二階のトイレ”という話にもデパートのトイレで携帯電話だけを残して忽然と姿を消してしまう高校生の話が書かれていました。ちなみにその時には空間にぽっかりと空いた黒い穴を見た人間もいて、テレポーテーション的な現象まで起きたそうです。黒い穴はさながらブラックホールを連想させますね。

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私はこの2つの話を聞くと、この失踪者たちがある日ひょっこりと戻ってきてその体験を語ってくれる気がまるでしないんですよ。何故だか、先の話と違ってすごく無機質なものに聞こえるんです。
神社と違って廃墟のラブホテルやデパートのトイレに神様がいらっしゃるとは到底思えないからでしょうか。(トイレの神様はさておき)

ですが私はというと、神隠しの真相はこういうことなんじゃないか…なんて考えることがあります。生還者たちはたまたま運が良かっただけなんじゃないのかと。そこには神や異世界の存在は無いのではと。完璧にそれに飲み込まれてしまった人たちは文字通り存在が消えてしまい、そこにはロマンの欠片もないのではと…。

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まとめ

当然のことではありますが、ある日忽然と人の存在が消えるということに私は物凄い恐怖を覚えます。もしかしたら子どもの時に見た「ランゴリアーズ」という映画に影響を受けているのかもしれません。

一体その人の存在は何処に行ってしまうのでしょうか?そんなことを考えると眠れなくなってしまいます・・。

オカうさ
オカうさ

ちなみに「エレベーターを出たら異世界だった」系も関わりたくありません

神の成せる御業か自然の未知なる脅威か、私には分かりません。
ですがいずれにせよ、自分が運悪くソレに遭遇する日が来ないことを祈るばかりです。