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これが実話怪談だ!世間を賑わせた実際にあった心霊事件3選

こんばんは。
今日は実際にあった事件で、何故か心霊の存在が囁かれている事件についてご紹介していきたいたいと思います。

オカうさ
オカうさ

いわゆる心霊事件と呼ばれるものですね。

ご存知のように私は0感(霊能力0)であり、不可思議な体験を一度したことはあっても、直接霊を見たことはありません。

深夜のドライブで体験した怖い話。「樹海で聞いたお経」

だからこそ多分「果たしているのか、いないのか?」みたいなところでこういった話が好きなのだと思うのですが、、、そうなると「実際に起きた」ということが当然のことながら重要視されるわけです。

ただ、
いくら実話怪談って言ったって、そんなの本当かどうか分からないじゃないか!
というその気持ちもありますよね。だってあくまで人から聞く話ですし、怪談師さんたちのようにそこに利益が関係する相手であれば尚更です。

ところが、もしそれが警察の発表によるものだったらどうでしょう。

「被害者は就寝中に、天井から逆さまに降ってきた女によって首を絞められたものと見られ…」なんて発表があれば、少なくとも私や怪談師から聞くよりかはその信憑性は増すかと思います。警察はそんな発表をしても利益がありませんから。

残念ながらそこまでの素晴らしい?警察発表は今のところまだ確認出来ておりませんが、少なくともそれによる利益が発生しない場所で囁かれた心霊の話は参考になるということで、本日は実際にあった心霊事件についてご紹介していきたいと思います。

秩父貯水槽殺人事件

こちらは今まで何度もメディアに取り上げられてきたのでご存知の方も多いのではないでしょうか。

秩父貯水槽殺人事件とはかつて秩父市で起きた殺人死体遺棄事件です。

事の発端は1977年12月7日、秩父市内の地元消防団員が定期点検のため防火用貯水槽を開けたところ、激しい異臭が鼻を突いたそうです。
懐中電灯で中を照らしてみると、そこにはゆらゆらと揺れるものが。当初、団員はそれを誰かが悪戯で布きれを投げ込んだものだと思い、取り除こうと試みます。ところがよくよく見てみるとそれは布きれなんかではなく、長い髪の毛。更には白い腕のようなものが見え始め、ようやくそれが死体だと気づいたそうです。

遺体の身元は市内に住む会社員の女性で、犯人は交際関係にあった男でした。

原因は妊娠に端を発する男女トラブルで、1975年11月8日の夜、男は被害者を殺害し、貯水槽の中へ投げ入れたのだと言います。つまり、この遺体は死後2年も経過していたということになり、頭が体から落ちてしまうほどひどく腐乱していました

この事件、もちろんたいへん痛ましい事件ではありますが、正直別に珍しい話ではありません。妊娠をめぐる刃傷沙汰や男女トラブルはいつの時代もあります。
ただ、この事件が他のそれらと違い特異なのは、遺体が発見される前からその現場で度々幽霊が目撃されていたからです。

事件が起きた廃墟やトンネルで幽霊話が出てくるのはよくあることです。ですがこの事件の場合、幽霊話が出ていたところで本当に遺体が見つかってしまったんですね。

当時も毎日新聞や東京新聞などでそれらの証言が一斉に取り上げられました。

現場付近で女が佇んでいたが近寄ったら消えてしまったという証言や、ヘッドライトに人影が浮かんだのに慌てて車を止めたら消えてしまったという証言などもあり、なんにせよその場所は幽霊が出ると地元では有名だったのだそう。

あの人物も体験した!

この事件が更に興味深いのは、なんと、怪談師である住倉カオスさんがこの事件に関連して心霊現象を体験したと主張していることです。

オカうさ
オカうさ

なんと、カオス氏が

今でこそ怪談界で知られている住倉カオスさんですが、当時は雑誌社のカメラマンとして働いていたようで、かつてこの事件について取材したことがあるのだそうです。

現在では到底考えられないことですが、当時はまだまだプライバシーが軽視されている時代。なんと驚くことに、新聞には被害者の自宅住所が普通に載っていたのだそうです。

そこで、何か手がかりになるかと考えた住倉さん一行はカーナビにその住所を打ち込み、現地に車を走らせました。

ところが、車が到着した場所はなぜか墓地だったというのです。
これは何かあると考え墓地の中を探索してみると、案の定そこには被害者のお墓があったのだとか。

付き添いの作家がその様子撮影していたようで、後日それを確認してみると、撮った覚えのない動画が2つ撮れていたそうです。
1つはなんともない手振れの動画。そしてもう1つは偶然にも被害者のお墓が写されており、その場にはいなかったはずの黒いとっくりのセーターを着た女が写っていたのだとか…。

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橋北中学校水難事件

「決定版 日本妖怪大全」より引用 「集団亡霊」

変わり種の事件といえばこちらでしょうか。橋北中学校水難事件です。
別名、津海岸集団水難事件とも呼ばれており、これは1955年に三重県の津市立橋北中学校の女子生徒36人が海岸で水泳訓練をしていた際、溺死してしまった事故のことです。

今から半世紀以上前のこととはいえ、まだ幼い中学生たちが、それも学校の管理の下で36人も亡くなったというのはとても痛ましい事件です。恐らく当時も超がつほどの大ニュースになったことでしょう。
当然のことながら学校側はその管理体制に責任が問われ、刑事裁判が行われています。(結果は無罪)

こんな大事件・「橋北中学校水難事件」ですが、私は初めてこれを聞いた時に度肝を抜かれました。それは、36人もの中学生たちが同時に命を落としたからでありません。それはこの事件の生存者の1人が
「溺れながら、もんぺを履いて頭巾をぐっしょりと濡らした女性たちが沢山いて、こっちへおいでおいでと手招いていたのを見た」
という旨の証言をしているからです。

というのも、この事件が起きたちょうど10年前の1945年7月28日というのは、米軍による空襲であたり一帯は焼け野原。市街地のほとんどが壊滅し、多くの人たちが命を落としたまさにその日だったからです。そしてそんな状況ですから当然一々お墓を建てて弔う暇もないわけで、犠牲者たちは現場近くの安濃川という河口付近に埋葬されたとされているそうです。
仮にもしこれらが全て本当だとしたら、世界的に見ても歴史に残るようなとんでもない大心霊事件ではないでしょうか。そのあまりのインパクトからか、かの有名な水木しげる先生でさえも自身の著書「決定版 日本妖怪大全」の中で「集団亡霊」としてこの事件を取り上げています。

ただこの話、裏があるそうなんです。
というのも、まず「海の底からたくさんの女性たちが自分を引っ張りにきた」という証言は事故から1年後に伊勢新聞の記事で、そしてその女性たちが「もんぺを履いてぐっしょりと濡れた防災頭巾を被っていた」という証言が出てきたのは事故から8年経って週刊誌・女性自身に載せられた話だったそうなんです。つまり、被害者は事件当時にはその話はしてなかったんですね。更に言えばこの証言をした中西弘子さんはその後証言を二転三転し、最終的には撤回したのだとか。

証言が世間に公開されたのがタイムラグがあったこと、週刊誌の存在が出てくること、更には本人の証言の一貫性の無さなどから、この話の真偽は怪しく思えてしまいます。事実、というより当然と言うべきか、世間的にこの話の「自分を引っ張りにきた」だったり「もんぺを履いて頭巾をぐっしょりと濡らした女性たち」のくだりは週刊誌の記者が捏造したフェイク話だとされています

ただ、こう言うとまた「これだから肯定派は…」なんて思われそうではありますが、中西さんの証言が二転三転したというところに私は疑問を感じました。

仮にもしですよ。

「足を引っ張られた」証言が記者に担がれての出鱈目だったりしたら、別にそのあと否定すれば良いのではないかと思うのですよ。あの話は記者が勝手に書いた偽物だと。
ただ中西さんはその話を二転三転、つまり本当にあったと言ったり、本当は無かったと言ったりして主張を変えているわけですよね。
もちろん事故の後遺症や、トラウマがPTSDとして精神に影響を与えている、要は精神の不安定さからの虚言であると見ることも可能です。
しかし仮にもし本当にそれを見ていたのだとしても、恐らく事情を聞いた警察や大人たちはきっとこう言うのではないのでしょうか?

「そんなのあるはずない。事故の影響の妄想だろう。」
「幽霊なんているわけないのに売名で故人を冒涜している!不謹慎だ!」
と。

そうなると真相を話したい気持ちと周りからの圧力の間で主張が二転三転してしまうこともあるのではと思ってしまいました。

なんにせよ、それだけの犠牲者が出た事件でそういった主張は世間的に許されない、不謹慎だと見なされるだろうなとは思います。

オカうさ
オカうさ

あくまで個人の見解です

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エリサ・ラム事件

続いては外国で起きた事件。舞台は2013年のアメリカ・ロサンゼルスです。

香港からの移民であるカナダ人大学生、エリサ・ラムは鉄道やバスを使い一人旅をしていましたが、ある日このホテルに宿泊。そこから行方不明になってしまいます。
ラムを心配した家族が捜索届けを出したところ、宿泊先のホテルの屋上にある貯水槽の中で遺体となって発見されてしまったという事件です。
奇しくもこちらも貯水槽、、何故だか水にまつわる話が続きますね。

遺体で発見されたエリサ・ラムさん21歳

さて、そんなエリサ・ラム事件ですが、なぜ心霊に結びついて考えられているのでしょう?
そこにはある2つの理由があります。

失踪直前の映像があまりにも不気味だから

1つは失踪直前に録画された監視カメラの映像の中で、被害者であるエリサ・ラムが見せるその行動があまりにも奇怪だからです。その映像がYouTubeにアップされているようなので(!)、まずはそちらをご覧ください。

監視カメラの映像は、ラムがホテルのエレベーターの中に入ってきたところから始まります。
当初、エレベーターの階数パネルをじっと見つめて階数を選ぶ様子を見せていたラムですが、途中からまるで何かを見つけて驚いたかのように後ずさりします

そこからラムの行動はどんどんとおかしなものに。
エレベーターの中から恐る恐る外廊下の様子を何度も確認したり、エレベーターの隅のギリギリまで身を寄せて、まるで何かから隠れるような仕草を始めるようになっていきます。

残念ながら、カメラ映像にはラム以外の何も映っていません。
が、その様子からはどう見てもまるで目に見えない何かから見つからないように必死に身を隠しているようにしか見えないのです。
私はこの映像を見て子供が隠れんぼで鬼に見つからないように息を潜めている時のことを連想しましたし、ジェスチャーゲームだったらきっと何かに追われている様子を表現しているのだと考えるでしょう。

その後もエレベーター内で必死に身を隠し、外の様子を何度も確認するラムでしたが、しばらくするとなぜかエレベーターの外へ一歩出て、扉のすぐ外で立ち止まります。
そこで何かを撫でるような仕草、(目に見えない)何かと話すような仕草を繰り返し、監視カメラのエリア外にフェードアウト。そのままエレベーターの扉は閉まり、映像は終わってしまいます。画質が粗いため表情などが分からないのが残念ですが、明らかに一連の行動は異常なものだと誰もが思うでしょう。

そしてこの映像を最後に、ラムは行方不明に。約3週間後、ホテルの屋上にある貯水槽の中から遺体となって発見されることとなります。

更に不気味なのは、エレベーターの扉がいつまで経っても閉まらなかったのに、ラムが映らなくなった瞬間に閉まりだしたことでしょうか。エレベーターの操作盤にかがみ込む仕草が映されていたので、ラムが何かしらの細工をしていたとも考えられますが、一体何の為にそんなことをするのでしょうか…。

いわくつきホテルとして有名だから

そしてこの事件が心霊と結びつけられているもう1つの理由は、舞台となったセシル・ホテル自体がそもそもいわくつきのホテルとして悪名高いからです。

セシル・ホテル  Wikipediaから引用

このセシル・ホテル、1920年代に建てられた歴史の長いビジネスホテルだそうですが、歴史の長いところにはいわくがあるもの。なんと、ロサンゼルスで有名な複数の殺人事件はこのセシル・ホテルで発生したか、関係したものなんだそうです。ホテルの中で人が殺されたこともありましたし、「ナイトストーカー」の別名を持つ13人もの人を手にかけた連続殺人犯などが滞在したこともあったのだとか。
また、1950〜60年代には飛び降りの名所(!)として有名になってしまい、何人もの人がここで命を落としているそうです。中には下にいた通行人まで落下の巻き添えとなり命を落としたことまであったそう。

これだけでも十分縁起の悪いホテルですが、そこにきて今回のエリサ・ラム事件です。なぜこのホテルばかりそんなにトラブルばかり起こるのでしょう?
というのもこのセシル・ホテル、先程はビジネスホテルと言いましたし外観はその通りなのですが、どうやら一泊14ドルで泊まれるようなかなりの安宿なんだそうです。そこには多くの日雇い労働者が泊まっていたようで、恐らく日本で言うところの簡易宿泊所のようなものなんだと推測します。
もちろん簡易宿泊所に泊まる方や日雇い労働者が悪いわけではありません。が、犯罪がらみの名所をめぐる観光ツアーガイドのリチャード・シェーブさんの言う、「この手のホテルに集まるのは社会からはみ出しそうになった人々だった」というのは決して間違ってはいないのでしょう。

ちなみに、Netflixではこの事件を題材とした『事件現場から:セシルホテル失踪事件』が公開されているそうですよ。

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まとめ

いかがでしたでしょうか。

調べていくとこの他にも、被害者が毎晩枕元に立つことによって眠れなくなってしまい自首してきた事件や、事件ではないもののポルターガイスト現象が多発し社会的に有名になってしまった団地の話、拘置所で霊にうなされるという受刑者を刑務官が問いただしたことによって余罪が明らかになった話など、何故か一般社会とオカルトが接触してしまったような話というのは沢山ありました。

首相公邸の怖い話政府も言及!首相公邸に出る幽霊の話

利益が発生しない場所で囁かれた心霊の話というと、この他にも当ブログでは首相官邸の話を取り上げたことがありますが、継続してこの心霊事件シリーズは続けていきたいと思います。

オカうさ
オカうさ

機会があれば個別の事件もそれぞれ掘り下げていきたいですね

それではまた。