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え、食塩じゃダメなの?穢れを浄化する「盛り塩」で霊から身を守れ!

こんばんは。

これを読んで下さっているみなさんは、おそらく、怖い話などに日頃から興味関心のある方たちだと思います。

見たり聞いたりする分にはとっても楽しい怪談ですが、もし自分がそんな事態に巻き込まれてしまったとしたらどうでしょう。
不運にも家の中にまで付いてこられてしまったら?
何かしらの防衛手段は持ち合わせていますでしょうか。

もしかしたら運良く、「ユタのばあちゃんがいる!」なんて方もいらっしゃるかもしれませんが、大部分の方はそんな知り合いもおらず、実際そうなってから必死に打開策を考えるのではないでしょうか。

重要なことは初めから「中に入れない」という考えらしいですよ。
そこで出てくるのが、「盛り塩」です。

というわけで、本日お話するのは「盛り塩」についてです。

今回は少し風水やスピリチュアル的な側面も持っているので、「何か最近ツイてないな〜」なんて方の運勢アップの助けにもなれるかもしれません。

盛り塩とは

盛り塩とは、読んで字の如く塩を盛ったもので、厄除けや魔除け、縁起担ぎの目的で置かれるものです。

オカルト業界では「額縁の裏に隠されたお札」と並ぶくらいの必須アイテムではありますが、日常生活においては飲食店の入り口なんかで見かけることが多いのではないでしょうか。

オカルト脳の我々が見たら、この店何か出るのか?と邪推したくなりますが、残念ながらそういうワケとも限らないようです。

なぜ盛り塩をするのか?その意味と効果

では塩が盛られることに一体どんな意味があるのでしょうか?

塩には穢れを祓い清める力があるとされています。

それは塩が、全ての生命の源である海水から産まれるものだからです。万物を本来の状態に戻す還元力があるんだそうですよ。
その考えは太古の昔から続いているらしく、古くは「古事記」に海水で神事を行った記録があるのだとか。

オカうさ
オカうさ

昨日今日出来た概念じゃないのが良いですね

そしてこの祓われる対象の「穢れ」は、悪霊それ自体のことではなく、悪い“気”全般のことを指しています。悪霊はもちろん、悪い念・気、邪気などといったマイナスなもの全てですね。それらを浄化してくれるありがたい力があるようなのです。

ですから飲食店が店の入り口に盛り塩をしている場合は、外から邪気が入り込まないようにという意図があり、転じてそこには商売繁盛の願いが込められているのです。
また、力士が土俵で塩を撒きますが、それは神聖な土俵の上を清めるといった意味があって、そこから転じて「怪我をしないように」という願いがあるそうですよ。
望まぬ客人があったときも「塩を撒いとけ!」なんて会話があったりしますが、それはやっぱりその客人がそれだけ嫌な相手だったということでしょうね。私たちは人からそんな風に思われないように気をつけましょう。

邪気を祓うことと浄化が目的なので、特定スペースの結界化や、悪霊退散にももちろん有効(なはず)ですのでご安心ください。

盛り塩の仕方

まず必要なものは大さじ2杯程度の粗塩と小皿です。粗塩はお相撲さんも使っている「伯方の塩」で良いでしょう。
そして塩を円柱・円錐などの形で型取りし、小皿の上に乗せて完成です。
私が学生時代に働いていた飲食店では、ショットグラス(お猪口でも可)で塩を型取りして盛り塩をしていました。

清潔な状態が望ましいので、1週間に1回くらい交換してあげて、使い終わった粗塩はゴミ箱にポイしましょう

オカうさ
オカうさ

邪念を吸い込んだ塩をわざわざ体内にいれたくないもんね、、

めっちゃ簡単ですね。

ちなみに。
良い運気を呼び込む目的の場合、必ず玄関の外側にしなければならないとのことなのでご注意下さい。
マンションで玄関の外に盛り塩が置けない場合は、吊り塩と呼ばれる、巾着にいれた塩をドアノブに吊るす方法でもOKなようです。

小皿の形と塩の形

また、小皿はその形によって意図する思惑が違うようで、こちらは風水的な意味合いがより強くなってくるようです。

例えばお皿としてはポピュラーな形の丸型。これは円形なことから円=ご縁の意味を持ち、人間関係に効果を発揮してくれます。他にも転職や就職、結婚などにも力があるそうですよ。

そして八角。これは色々な方向にエネルギーを放出する意味合いがあるらしく、金運と商売繁盛には向いているらしいです。八角のお皿、欲しくなりますね。

八角のお皿の盛り塩

塩の盛り方にも円錐だと結界を張るという邪気払いの意味合いが強いのに対し、丸く盛った山盛り型だと「角を立たせない」という意味合いが出てきて、夫婦関係の改善のパワーが出てくるそうです。

ただ個人的にはやっぱりこういったものは心の所作であり、形式より何より、やることが重要だと思っているので、あまりかたくならずにまずはやってみましょう。

食塩じゃダメなの?

さて、ここで我々に1つの疑問が浮かびます。
それは、「家にあるの食塩しかないんだけどダメなの?」という疑問です。

これは怪談なんかでもよく聞く話ですよね。果たして霊に食塩は効くのか問題です。

様々な事例があるようなので正確には分かりませんが、どうやら粗塩は「海水100%」で作られているようなのです。それに比べ食塩は、私たちが美味しく食べられるように旨味成分が配合されており、海水100%ではありません。

オカうさ
オカうさ

旨味成分…

その為、お清め目的で使うのでしたら粗塩の方がベターなようです。というか、私でしたら万が一のことを考え、フォーマルな方を使います。

盛り塩セット」なるものも売られているようなので必要な方はそれを用意しましょう。

明日の帰り道にいきなり変な霊に付け狙われない保証もないので、身を守るために持ち歩いていても良いかもしれません。

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盛り塩の怖い話

それではここで、盛り塩の効果を証明してくれるようなお話を紹介したいと思います。

霊道を変えるほどの盛り塩

新耳袋 第八夜「往来」というお話です。これ、これは広島市で起きた話らしいのですが、実は「定時」というタイトルの怪談から6話も続くロング怪談となっております。

家族でその家に引っ越したことからその一家は怪奇現象に巻き込まれるようになってしまったそうなのですが、はじめは夜中にガチャガチャとドアノブを回されることから始まったそう。
そこからポルターガイスト現象が起こるようになり、家にいるはずもない男の子が出現するようになったりなどの怪異に見舞われてしまいます。

霊障に悩まされたその一家は、お寺のお坊さんにお祓いをしてもらうことにしました。しかしながら何十万と費用を請求されることなったも挙句、結局その効果は無かったそうです。

そこで今度はお祓師に来てもらったところ、どうやらその家は一種の霊道のようになっているとのこと。そこでお祓師はその道を変えるために、お祓いとともに土地の四隅に盛り塩をさせました
すると、その家では2度と霊が出ることがなくなり、家族は安心して暮らすことが出来たそうです。

やっぱり効果は絶大らしい

もちろん上記の話は盛り塩の効果だけではありません。お祓いの儀式の効果も当然あったのでしょうし、なによりお祓師自身にその能力がちゃんとあったのでしょう。

しかしそんな、能力のあるお祓い師ですら盛り塩ありきなのだなと思うと、一層盛り塩に対する信頼感は増します。盛らない手はありません。

また、今回上記の怪談についてばっさりとあらすじだけを語りましたが、実際にしっかりと読むのとではやっぱり迫力が全然違うので、是非ご自分で読んでみてください。2021年7月9日時点で上記の怪談が収録されている「第八夜」はKindle Unlimitedの対象になっているようです。Kindle Unlimitedについては下記をご参照ください。

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この話以外にも心霊現象の解決とともに盛り塩がドロっと溶けて塩水になった話(第六夜「気休め」)などが掲載されているのが新耳袋です。

絶対に読んでほしい怪談書籍、名著「新耳袋」をご紹介

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回は誰しもが一度は耳にしたことがあるであろう「盛り塩」について書いてみました。風水的な目的で盛り塩に関心を持たれた方は、以前書いた家相にまつわる話もよければ読んでみて下さい。

家相の怖い話間取りには気を付けろ!家相にまつわる怖い話

盛り塩というのはすごく不思議な存在ですよね。
先ほど、私が学生時代に働いていた飲食店でも盛り塩をしていたことを書きましたが、そのお店なんて雑居ビルの地下にあって、汚い、清廉性とはかけ離れたようなお店でした。
なのに盛り塩が置いてあるのを見ると、まるで神社の鳥居を潜る瞬間のように、その場が凛とした空間であるように感じ、背筋がピンと伸びるような気がしたものです。
こう感じるのは私が日本人だからなのか、はたまたこういった前知識があったからなのかは分かりませんが、盛り塩には本当にそういう効果があるのではないかと私は思います。

オカうさ
オカうさ

ウチでもやってみていいかもね

それではまた。